VintageBEE 発掘物語 その6
*** VintegeBEEを輸入し始めた当時のエピソードです。ブログ移動したため、お写真が無くて済みません。以下、当時のまま投稿します。***
他の商品の輸入では、これら書類を整備するまでに、現地と何度もやり取りが必要でしたので、
第一稿で、ここまで必要な情報が揃った書類が手に入るとは思っていませんでした。
さあ、次は、日本のお役所…
食品を輸入するためには、食品衛生法に従い、食品輸入届を出し、許可を得なければなりません。
さらに税関検査があり、関税消費税を納付すると、輸入許可証が発行され、ようやく荷物を受け取る事が出来ます。
(許可証が発行されるまでの間、貨物は保税区(地理的には日本国内)と呼ばれる場所に保管されています)
これらの届け出は、荷物到着時に行います。
品目、原産地、原材料によっては、到着時に検査をしなければならなかったり、最悪、法的規制により日本国内に持ち込めない物もあります。
そうすると、地理的には日本国内に到着していても、発送国に返送するか、廃棄処分するしかなくなります。
ソンナノ ヤダ…
(人間の旅行にたとえたら、日本の空港まではたどり着いたけど、入国管理局で審査をした結果、入国できず帰国せざるを得ない、という状況でしょうか?)
そんな、残念なことにならいためにも、事前に懸案事項を把握し、どのような検査が必要になりそうか、関税率はどのくらいになりそうか、等々を
相談できる窓口があります。
(…できそうか、必要になりそうか…、と書いたのは、ここでの相談内容は、確約ではなく、概ねこのようになるでしょう、という見込みを教えてくださるところまでです。
正式な決定は、現物が到着してからです。)
まずは、検疫局に相談を…。
シナモンの原産国は?…。
ラズベリーは、果実の塊のまま入っているのですかそれともペースト状になっているのですか?
等々確認されました。
製造工程表と配合表を持っていますので、ご質問についてすぐに対応できました。
特段の懸案事項はなかったらしく、すんなりと進みました。
検疫での事前確認が済んだので、
次は税関に問合せを…。
関税率は、品目だけでなく、原産地や配合によって変わります。調達コストを大きく左右します。
日本の皆様の大半がイメージするはちみつは、採蜜後何も添加しせず、ガラス瓶に詰められた物ではないかと思います。
ところが、はちみつの輸入統計を見ると、なぜか、はちみつに砂糖を加えたもの(税法では、はちみつとは別物として扱われます)も結構輸入されています。
ナンデダロウ、 チョット ビックリ…
こうしたことからか、税関窓口相談官は、砂糖が添加されていないかどうかについて慎重に確認してきました。
(何か行き違いがあって、高い方の税率が適用されてしまってはいけない、
まじめに窓口に相談に来た者に不利益が及んではいけない、とのことで真剣に対応してくれました。
当局としても、税の公正性、公平性が担保されなくなると、制度全体の運用にも影響するのでしょう。)
過去に税務当局に勤めていたクラスメートから、
「正直に申告すれば、納税者の不利になるようにはしないから、安心して大丈夫…」
と教えてくれたのを思い出しました。
ヤツ ノ イッテタコト ハ ホントウ ダッタ ノネ…。
相談に行って、毎回感じる事ですが、皆さんとても親切です。
最初に窓口を訪れたときは、いったい何を言われるのかドキドキでしたが、予想外の対応にびっくり…。
… あ、失礼しました。 ご苦労の多い仕事なのですね…。
で、沢山の質問の後、適用される予定の税率も概ね分かり、輸入する目途が立ち、辞去しようとした直前に、
「ここにSugarって書いてありますが…。」と、相談官氏。
わたくしがサンプルとして持参した商品ラべルを指さしています。
現地で貼られた英文ラベルの真ん中あたりに確かに「Sugars」と印字されていました。
サトウ ッテ タシカ フカサン メイシ ダッタ ハズ、 ナノニ ドウシテ sガツイテ フクスウケイ ??
「書いてある以上、経緯を確認していただかなければなりませんね…。」と穏やかに相談官氏。
… to be continued …